土を造り、レンコンをつくるAgricultural Union Corporation One

水圧の強い専用のホースを用いて深い泥下に眠るレンコンを採る。

「僕が金沢に来て一番驚いた食材は、もっちりとしたあのレンコンでしたね」そう語る「山乃尾」「緑草音」の総料理長・木村と訪れたのは、才田町の農事組合法人One、宮野氏の畑。
勢いよく水が飛び出るホース 片手にウェットスーツ姿。
畑に入っていくその姿に圧倒されていると、そこがレンコン畑だということを忘れてしまう。

でんぷん質で密度の濃いレンコンを作るため、まず土を造り始めた宮野さん。
ある日、その姿を見た僧侶にこう言われたそうだ。
「レンコン農家はいい。だって人より低いところで地球を撫でている仕事なのだから、あなたの仕事は、尊い仕事なのだ」と。木村は、実際にレンコンを作る宮野氏のそんな話を聞いているうちに、フツフツと料理のアイデアが湧いてきたのか早速いくつかのレンコンを発注する。素材の特徴やエピソードを加えた料理が、この畑から生まれていった。

Photographs By: 間澤智大

Text & Edited By: 岩井謙介

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